ヨーロッパ・オーストリアでのコロナ感染拡大の影響

3月8日の街の様子

日本の家族から日本でのコロナパニックについて、聞いています。
大勢の人がパニックの方法を向いているため、恐怖を感じている人が多いのではないかと思います。
私は現在オーストリアの大学で勤務しています。
その他の国の状況を知ってもらう事で少しはお役に立てないかと思い記事にまとめます。

オーストリアのコロナウイルス感染状況(3月9日)
私が住むオーストリアでは3月9日の時点で感染者が100人を超えました。
ただし、私が住むインスブルックという町はオーストリアの西の果てであり、非常に感染者が多いイタリアの北の地域と面しています。EUなので国境もなく、車で1時間30分の距離で、現在はスキーシーズンで多くのイタリア人が訪れるため、リスクとしては高い地域だと思います。
先日もスキー場のゴンドラでイタリア人の団体と一緒になりました。

オーストリアの大学のコロナ対策
こちらでもコロナウイルスの話題がつきません。バスの中のモニターでもコロナウイルスについての警告がなされていますし、研究室の入り口にも、大学から随時情報更新があるとの旨の張り紙があり、実際に大学からは毎日メールがあり、政府の方針をふまえた大学の方針について周知されます。

具体的には
2月26日に初めてオーストリアでの初めての感染者がでてから毎日メールが届くようになりました。
ちなみにオーストリアの最初の感染者はインスブルックの人で、イタリア旅行後に発症しています。

2月27日のメールではWHOから危険地域としてしているされている国から戻ってきた職員・学生は14日間できる限り自宅待機をするように指導されました。

その後は大きくは方針は変わりませんでしたが

3月9日のメールにて、大学の講義室での授業の全面取りやめ→ネット配信の方針。学生は確固たる理由がない限り大学へ来ることが禁じられました。

日本から遠いオーストリアの地でも大学で授業が中止となりこれからみんなやった事がない、ネット配信への対応を行っていくところです。私の授業の実習形式だったのですが、英語での講義に作り変える必要があるかもしれません。。

3月9日のBBCニュースを見ても、イタリアの他にフランス・ドイツ・イギリスなどで感染者は1000人を超え、死者も増えているとの報告がなされていますし、世界的な問題になっているのは間違いないと思います。
イギリスでは風邪症状がある人はコロナ陰性が確認されても7日間は他人との接触を控えるように政府が指導しています。
イタリアでは外出自体を控えるように政府が声明を出しています。
(日本ほど報道が偏っておらず、インフルエンザの現在の感染者数が数万にであることや、コロナにかかっていても症状が全くない人のインタビューが取り上げられたりしていることもあってか、人々は日本に比べると数段冷静です)

日本でも行政や教育、販売、医療業界など多くの人が大変な仕事をされていると思いますが、世界でも同様にいろいろな業種が大変な仕事をしなくてはいけない状況になっています。

大学からのメールにはこのような言葉で締めくくられていました。

These are challenging times for all of us, which we can only meet together

(我々にとって至難のときですが、みんなで力を合わせて乗り切っていくしかありません)
日本の皆さん、非常に大変な時でしょうが頑張ってください。
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