これを読んでくれている方は、論文を検索するのに何かもっと画期的な方法がないのかと悩んでいる方ではないでしょうか?
私もいろいろな方法を試しもがきましたが、これまで多岐にわたる分野で5本の臨床研究論文を書き、さらに現在3本執筆ですが、新規性と独創性を担保した研究を続けてくることが出来ました。
もがくうちでたどり着いた一つのの検索法があります。
それを今日は紹介したいと思います。
私の強い武器は以下の検索法です。
これで、
自分の思いついた研究に新規性があるのか確認することができます!
これで、
自分の思いついた研究に新規性があるのか確認することができます!
🔑カギは
これがとても便利です!
手順は以下の通りです
②Introductionの部分で引用されている過去のキーとなる論文を見つける
③そのキーとなる論文をgoogle scholarで検索し“引用元”をみると、そのキー論文を引用している、最近の論文を確認する事ができる
いくつかのステップがあるので順に解説します。
例)今回は1例として、拡張型心筋症(DCM)での心臓MRIの遅延造影(LGE)が有用であるという事に関連した研究を計画していた場合で説明します。
①Pubmedで自分の研究と似たような研究を見つける
Pub medで”DCM LGE”で検索すると以下のように60件がヒットします。
自分が計画している研究と同じような検討で、ある程度のimpact factorを有する雑誌の研究をいくつかダウンロードします。
例えば今回は以下の論文を含むいくつかの論文を見ていったとします。
Halliday
BP, Baksi AJ, Gulati A, Ali A, Newsome S, Izgi C, Arzanauskaite M, Lota A, Tayal
U, Vassiliou VS, Gregson J, Alpendurada F, Frenneaux MP, Cook SA, Cleland JGF,
Pennell DJ, Prasad SK.
BP, Baksi AJ, Gulati A, Ali A, Newsome S, Izgi C, Arzanauskaite M, Lota A, Tayal
U, Vassiliou VS, Gregson J, Alpendurada F, Frenneaux MP, Cook SA, Cleland JGF,
Pennell DJ, Prasad SK.
JACC
Cardiovasc Imaging. 2019 Aug;12(8 Pt 2):1645-1655.
doi: 10.1016/j.jcmg.2018.07.015. Epub 2018 Sep 12.
Cardiovasc Imaging. 2019 Aug;12(8 Pt 2):1645-1655.
doi: 10.1016/j.jcmg.2018.07.015. Epub 2018 Sep 12.
②Introductionの部分で引用されている過去のキーとなる論文を見つける
ここが1つ目のポイントです!
まずは基本情報としてintroductionの構造について説明します。
論文を書く際にはIntroductionは読者を論文の内容に引き込む必要があります。
つまり、introductionの重要な役割は以下の2点です。
<イントロダクションの役割>
1)論文を読むのに必要な基本的な情報を読者に入れる
2)なんでこの研究を行う必要性があったのかを伝える
例えば、DCMでのLGEの有用性に関した論文のintroductionを展開するうえで、DCMでのLGEの有用性の根拠を入れておく必要があります。それは、研究の発展の発端になったような重要な研究が引用にされている場合が多く、書き手としては、「この論文は当然引用として入れておく必要がある」と思う論文があります。そういった論文は研究分野のキー論文となり、同様の研究の論文には大体引用されることになります。それを見つけます!
具体的に見ていきましょう。
今回は行おうとしている検討は「拡張型心筋症(DCM)での心臓MRIの遅延造影(LGE)が有用であるという事に関連した研究」なので、
見つけてきた論文で “LGEがDCMの予後予測に有効である“という説明を見つけて、その根拠に引用されている論文がキー論文です。
先ほど見つけたの論文のイントロダクションには以下の記載があります。
”Late gadolinium enhancement
(LGE)-cardiovascular magnetic
resonance (CMR) detects nonischemic LGE in
approximately 30% of patients, which correlates with replacement fibrosis on
histology 1, 4. LGE provides
incremental value in addition to left
ventricular ejection fraction (LVEF) for predicting all-cause mortality and sudden
cardiac death (SCD) events; therefore, it has the
potential to guide therapy such as during the selection of patients for implantable
cardioverter-defibrillators (ICDs) 1, 4.”
(LGE)-cardiovascular magnetic
resonance (CMR) detects nonischemic LGE in
approximately 30% of patients, which correlates with replacement fibrosis on
histology 1, 4. LGE provides
incremental value in addition to left
ventricular ejection fraction (LVEF) for predicting all-cause mortality and sudden
cardiac death (SCD) events; therefore, it has the
potential to guide therapy such as during the selection of patients for implantable
cardioverter-defibrillators (ICDs) 1, 4.”
引用1:A. Gulati, A. Jabbour, T.F. Ismail, et
al.Association of fibrosis with mortality and sudden cardiac death in
patients with nonischemic dilated cardiomyopathy
al.Association of fibrosis with mortality and sudden cardiac death in
patients with nonischemic dilated cardiomyopathy
JAMA, 309 (2013), pp. 896-908
引用4:B.P. Halliday, A. Gulati, A. Ali, et
al.Association between midwall late gadolinium enhancement and sudden
cardiac death in patients with dilated cardiomyopathy and mild and moderate
left ventricular systolic dysfunction
al.Association between midwall late gadolinium enhancement and sudden
cardiac death in patients with dilated cardiomyopathy and mild and moderate
left ventricular systolic dysfunction
Circulation, 135 (2017),
pp. 2106-
pp. 2106-
このように、初めのpubmedで検索し見つけた、自分で計画しているのと同様のコンセプトに基づいた論文をいくつか見ていき、そのintroductionで引用されている権威ある研究をチェックしていきます。明らかに重複する研究があると思います。それがその分野のキー論文になります。
③そのキーとなる論文をgoogle scholarで検索し“引用元”をみると、そのキー論文を引用している、最近の論文を確認する事ができる
さて、ここまで来たら、google scholarを使って一工夫するだけです。
今回は仮に、B.P. Halliday, A. Gulati, A. Ali, et
al.Association between midwall late gadolinium enhancement and sudden
cardiac death in patients with dilated cardiomyopathy and mild and moderate
left ventricular systolic dysfunction Circulation, 135 (2017),
pp. 2106-という論文がキー論文であると判断したとします。
al.Association between midwall late gadolinium enhancement and sudden
cardiac death in patients with dilated cardiomyopathy and mild and moderate
left ventricular systolic dysfunction Circulation, 135 (2017),
pp. 2106-という論文がキー論文であると判断したとします。
まずは、論文をgoogle scholarで検索します。
下の添付のような結果が得られました。
Googlescholarの素晴らしいところは“引用元”の情報がある事です。
これは、検索した論文を引用している論文の事です。
先ほど説明したように書き手は当然入れておくべきキー論文を引用するように意識しているので、
これらは、自分が考えている研究と同様のコンセプトの研究である可能性が高いです!
これでそのキー論文を源流とする最近の研究の流れをつかむことが出来ます!
よって、この引用元ででてくる論文に自分の計画する論文と同じ研究がなければ、自分の研究は新規性のある研究という事になります!!
私は、以前は
私は、以前は
「臨床研究したいけど、素人の自分が新しい研究なんて思いつくわけがない。最先端の事は偉い教授とか部長とか何十年もその分野に携わった人じゃないとわからないんだから」っと思っていました。
が、この検索法の助けもあり、世界で初めての研究を世に出すことができるようになりました。
<まとめ>
・今までにない新しい研究はその道のプロじゃなくてもできる!
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