目次
自己紹介
医師11年目の循環器内科医です。
今までに出くわした問題を解決した事などをブログにまとめる事で、
同じような困った問題に直面している人の役に立てればと思っています。
今回は私が医師国家試験に合格するためにどん底の成績から挑戦した時の事をまとめます。
出来るだけ勉強せずに過ごして来た学生時代。6年生の7月からは医師国家試験の勉強を始めて、
11月に受けた模試で、
全ての科目で学内最下位
全国偏差値20台、全国順位は下から3%と
不合格ラインを余裕で下回る成績を突きつけられました。
そこからとった戦略などを述べたいと思います。
勉強方針に瞑想してしまっている人に少しでも役に経てば嬉しいです。
医師国家試験と大学入試の違い(私見)
合格率90%って聞いて楽勝だと思っていませんか?
私は完全に思ってました。
高校入試も大学入試も、もっともっと狭き門をくぐり抜けてきましたし、
普通に考えて10%ぐらいはあんまり勉強してこない人達がいるだろうっとたかをくぐっていました。
しかし、侮るべからず!
大学入試との大きな違いは、
受験してくるのは選りすぐりの勉強のプロという事です。
医学部生というには、厳しい大学入試を勉強しまくって他者をねじ伏せてきた勉強界の強者達です。
加えて大学によっては国家試験合格率を上げるために優秀な学生だけ受験させるという事もします。
なので医師国家試験を受ける人達は、厳しいセレクションを潜り抜けてきた選りすぐりの集団なんです。
100人いたら100人めちゃくちゃ勉強してきます。
もう一つ大きな違いが、上10%に入る試験ではなく下10%に入らない試験であるという事です。
分かりにくいかもしれませんが、これは戦略を立てる上で非常に重要です。
上10%に入るには他者よりも優れている必要があります。
他者が知らない事を知っていたり、解けない問題を解ける必要があるので、
他者がやっていない事もやるという差が重要になってきます。
ところが、下10%に入らない戦略はこれとは異なります。
今度は、他者が知っている事を知っていて、みんなが解ける問題を解けることが必要で、足並みをそろえる必要があるのです。
よって、大多数の人がやっている事を同様にやる事が重要になります。
ですので友達と情報交換をしながら、最大公約数の勉強法をすべきです。
独自の方法で挑むことは、山道のコースを外れて山に入っていくような危険行為です。
私の戦略
得る覚えですが私が行った勉強法は以下のような形です。
予備校の授業を聞く→予備校の問題集と解く(過去5年分)→QBを解く →QBの中で過去5年で出題された 且 最初に間違った問題だけ解く→実際の試験と同様に最近の1つのパートを時間を測って解く(確か2年分ぐらい)→最後2日間は見直しにあてる
問題集を解くときは、2回目に解くときのために、長い文章を読み直さなくていい様に、要点にマーカーしたり、分かった選択肢を再度見なくていい様に消したり、などの工夫をしました。
医師12年目になった今医師国家試験を振り返る
元々周りと同じような事をするのも、原理のところではなく表面的な知識を得るような勉強をする事も嫌いだった私にとって、
医師国家試験の勉強は面白くなく、つらいものでした。
また、つらい思いをしたにもかかわらず、あの時に勉強した事が現在の臨床に活きているとは感じず、報われていません。
やはり、臨床能力というのは現場で患者や自分自身の悩みや問題を解決していく事で身に着くと思います。
それではあの辛いプロセスは何なのか。
今私が腑に落ちている考えは、医師は大多数の人がやっている事を同様に行う事が重要な職業であるので、国家試験というのは、いわばその訓練と育成の場である という事です。
医師になり実際に医療を施すようになれば、患者にとって害になる事を避け、より結果をもたらす必要があります。
そのために各分野にはガイドラインが設けられ、医師はそれを遵守する事が求められています。
そのような職業の体質と似たような試験の性質になっていると思います。
まとめ
医師国家試験はつらい試験です。加えて、そこで勉強した知識は将来役に経つことはないでしょう。
ただ、あなたが足を踏み出そうとしている世界に入るためには、避けては通れない。
ここは割り切って、数か月後の試験に合格するだけの勉強をするのがいいと思います。
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