**目次**
5、ステップ4:グラントを獲得する
7、ステップ6:ビザなどの出国手続きを行う
5、ステップ4:グラントを獲得する
5、ステップ4:グラントを獲得する
教授から留学の受け入れの承諾をもらうのが最大の山ですが、実はもう一つ大きな山が待ち構えています。
それは、
グラント(助成金)を獲得する事です。
おそらく以前(部長や教授先生はこの経験を語ります)はある一定の貯金額があれば受け入れが許可されていたようですが、欧米では基本的に給料を留学者に支払う事が義務づけられています。アメリカのNIHの勧告は以下の通りで、ポスドクの給料はおよそ5万ドル/年ですね。教室で獲得している研究費で何人分賄えるかでポスドクの人数の定員が決まるようです。滞在年が増えるほど給料が高くなりますね。。結果を出さないとすぎに切られてしまうのも納得です。厳しい世界ですね。
Career Level
|
Years of Experience
|
Stipend for FY 2019
|
Monthly Stipend
|
Postdoctoral
|
|||
0
|
$50,004
|
$ 4,167
|
|
1
|
$50,376
|
$ 4,198
|
|
2
|
$50,760
|
$ 4,230
|
|
3
|
$52,896
|
$ 4,408
|
|
4
|
$54,756
|
$ 4,563
|
|
5
|
$56,880
|
$ 4,740
|
|
6
|
$59,100
|
$ 4,925
|
|
7 or More
|
$61,308
|
$ 5,109
|
なので受け入れの条件は原則として以下の2通りです。
①ポスドクとして給料付きで受け入れが可能
②給料を補填できるグラントを獲得し、それを給料に充てることができるのであれば、受け入れが可能
よって、②の条件であった場合は、グラントを自分だけで、もしくは留学先の教授と協力して獲得できないと、留学は実現しないことになります。(教授の采配次第で無給でいかせてもらえるところは今でもあるみたいですが。。)
日本で応募できるグラントについては以下のサイトがよくまとまっており、これらを参考に応募しました。
✅グラントの申請をする注意点は
①年齢制限や博士号の必要性などの条件を確認
②留学出発時期が1月~12月もしくは4月~3月の違いがあるので
③一定額以上の給料をもらっていると申請できないものが多い。重複で獲得できないものが多い。
📌グラントを獲得するコツは
①あたりまえですが、できるだけ多くのチャレンジをする
②所属学会がグラントを持っている事があるので確認を怠らない
③出国先の国で使えるグラントがないかも確認する
④海外留学用だけではなく、一般的な研究費の獲得も試みる
🙋ちなみに私の場合は、給料をもらえることと、2019年1月-12月出発用のグラントの申請が終わっているものが多かったので、多くのグラントへの申請は困難でした。
4月に留学先を決意した後に
オーストリア政府給費奨学生(4月)
持田製薬(5月)海外学振(5月)アステラス製薬(6月)とグラントの申請をしました。
そのうち1つ奨学金を頂く事が10月に決まりました。
留学先の正式な受け入れの証明がなくても、教授とのメールでのやり取りで、教授に受け入れの意思がある事が示せれば、基本的には申請できます!留学先の教授から受け入れの意思表示がもらえたら、どんどんグラントの応募をしましょう!!
<グラントを獲得するまとめ>
・貯金があれば受け入れてもらえる時代ではなくなった=自分でグラントの申請をしないと受け入れてもらえない
・出国先のグラント、一般的な研究費も含めて応募できるものにどしどし応募しよう。
コメントを残す