こんにちは。私は2019年11月よりオーストリアでポストドクトラルフェローとして勤務しています。仕事内容は週に3回大学生に英語で授業をすることと、英語で論文を執筆すべく、研究を遂行する事です。よって、英語でインプットだけでなく、アウトプットする事も多く、翻訳サイト・アプリを毎日使っている日々です。今までgoogle翻訳・CROSS-Transer・excite翻訳などを使ってきた経験もあります。
私の救世主です!
目次
DeepLとは
ドイツのベンチャーであるDeepL社が提供するAIを用いた翻訳サービスです。
2009年にドイツで設立された、訳文検索エンジン会社であるLingueeが前身で、Lingueeが収集した10億以上の訳文を学習データとして活躍しているそうです。
スーパーコンピュータにより1秒で100万語を翻訳できるとされています。
対応言語は日本語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポーランド語、オランダ語、ポルトガル語、ロシア語、中国語です。
テキスト入力だけでなく、Microsoft WordやPowerPointの文書などをドラッグ&ドロップして翻訳することも可能です。
DeepLが最強である3つの理由
私がDeepL が優れていると考える理由は以下の3つです。
- 精度が格別に高い
- 使いやすい
- 早い
精度が格別に高い
DeepLの精度の高さは群を抜いており、非常に助けれています。 CROSS-Transerのニューラル機械翻訳にも助けれてきましたが、それと比較してもやはりDeepLの圧勝だと思います。
その他の翻訳アプリでは日本語→英語にしても、なかなかそのまま使える文章にはならず、日常的に使っているレベルの日本語からかみ砕いたもっとわかりやすい日本語に変えたりすることが多かったです。
ところが、DeepLでは私のいつも通りの日本語を受け入れ、英語らしい英語に直してくれる。
非常に頼りになる存在です。では実際に使用した実例を提示させて頂きます。
👆今回は皆さんが使う事が多いであろう和訳で例を提示したいと思います。
大学からの最近来た業務メールの一部の以下の文章を用いて比較してみます。 コロナウイルスについてです。嫌ですね。。。早く鎮静化する事を願っています。
1) Current work regulations for all employees
– There is still a duty to work for all employees. However,
the protection of all employees and the prevention of the further spread of the
coronavirus are of utmost importance right now. Therefore, until further
notice, work has to be done as far as possible from home. Work at the
university is only permitted within the scope emergency operation plans.
<Google 翻訳の場合>
抜粋: 1)全従業員の現在の就業規則-すべての従業員のために働く義務がまだあります。 しかし、現在、全従業員の保護とコロナウイルスのさらなる拡大の防止が最も重要です。 したがって、さらなる通知があるまで、作業は自宅から可能な限り行う必要があります。 大学での作業は緊急時の運用計画の範囲内でのみ許可されています。 意味は分かります。でも「義務がまだあります」「作業は自宅から可能な限り」など不自然なところがまだあります
<excite翻訳の場合>
抜粋: 1) すべての従業員のための現在の仕事規則– すべての従業員のために働くために、まだ義務がある。しかし、すべての従業員の保護、およびコロナウイルスのより一層の広がりの防止は、ちょうど今最大限の重要性をもっている。従って、より一層の注目まで、仕事は家からできる限りされる必要がある。大学の仕事は範囲緊急事態操作計画内で許されるだけである。 これも意味は分かります。が、 「すべての従業員のために働くために」「ちょうど今最大限」「重要性をもっている」「より一層の注目」「仕事は家からできる限りされる」「範囲緊急事態操作計画内」「許されるだけである」などやはり不自然なところが目立ちます。
<CROSS-Transerのニューラル機械翻訳の場合>
抜粋: 1) 全従業員を対象とした就業規則
– 全ての従業員のために働く義務がまだある。しかしながら、全従業員の保護とコロナウイルスの拡散防止は今最も重要である。ですから、この仕事はもっと注意を払うまでは、できるだけ家から遠くまでしなければなりません。同大での作業は、緊急の活動範囲内でのみ許可されている。 「従業員のために働く」では意味が違ってしまいます。 「この仕事はもっと注意を払うまで」「できるだけ家から遠くまで」も意味不明。 ちなみにCROSS-Transerは言語自動検出がないので不便です。
<DeepLの場合>
抜粋: 1)全社員の現行の就業規則- まだまだ全従業員の勤務義務はあります。しかし、現在は全社員の保護とコロナウイルスのさらなる蔓延防止が最重要課題となっています。そのため、今後の通知があるまでは、できるだけ自宅での作業を行う必要があります。大学内での作業は、緊急時の運用計画の範囲内でのみ許可されています。 修正する必要ないのではないでしょうか? むしろ、日本語としても明快でまとまっており、美しいとも感じます。 非常にしびれる和訳です。
いかがでしょうか、上記のように少しずつの差の積み重ねがあるのがお分かりになるのではないでしょうか。 どの翻訳アプリでも意味は分かりますが、実施にそのまま使う事はできません。
が、DeepLでは文章を直す手間が非常に少なくなります!
これは英訳の時により絶大な効果を生み出してくれます!
翻訳ツールが英訳したものを直すってかなり英語力が要るからです。
その他の翻訳ツールであれば、日本語訳や英語訳をそのまま使うと非常に恥ずかし文章です。。 ただし、DeepLのそのまま使っても合格点はクリアしており恥ずかしくないと思えます。
使いやすい
精度の高いDeelpですが、使いやすさにも配慮がしてあります。
私が非常に気に入っているのは、 Crtl + Cを2回押すだけで、翻訳作業を開始してくれ、翻訳を出してくる 事です。
皆さんもご存じだと思いますが、ドラッグした文章はCtrl + Cでコピーできます。そしてCrtl + Pでペーストができるので、 DeepL以外の翻訳アプリを使うときは、1)ドラッグしてCtrt +C、2)翻訳アプリの所定の場所をクリック、3)Ctrl +Pでペースト という段階を踏んでいました。
これがDeepLを使うときは1)ドラッグしてCtrt +C、2)そのままCtrl +Cを押す の2段階になります。
小さな違いだと思われるでしょうが、何百回と重ねる作業なので、この差は非常に大きいです! (PCにアプリをダウンロールする必要があります)
また、言語の自動認識もしてくれるので、言語の種類を選択する手間が省けます。対応言語であれば、何であれば翻訳してくれます。
おそらくよく使う言語も認識しているようで、 私の場合は、 ドイツ語・英語が入力されたらなら日本語に、 日本語が入力されたなら英語と自然にやってくれます。 気が利きますね。
早い
そして、翻訳のスピードも速い! 以前は精度が必要な文章はCROSS-Transerのニューラル機械翻訳にお世話になっていましたが、これと比較すると翻訳のスピードが速いです。
教授たちもご愛用
私がDeepLを知ったのは海外赴任して間もないころ教室の教授に教えて頂いた時でした。
私の教授はイギリス人で、オーストリアの公用語であるドイツ語がまだうまく使う事ができません。
よって、このDeepLを用いて、ドイツ語―英語の翻訳を行われていました。
印象的だったのは、他の教授とのやり取りの際に、自分の英語をDeepLで翻訳され、そのままそれをメールされていたことです。
教授が他の教授に送るメールの文面にもそのまま使っても恥ずかしくない文章になっているようです。
ちなみに、その他の教授はドイツ語をDeepLで英訳してそのまま送ってきます。
実際の私のDeepLの使い方
私が実際に使う時、私が書いた英語の文章に自信がない時です。授業の台本や、メールの返信、論文執筆の時など、自分が書いた英語に自信がないことがよくあるので使います。
まずは自分が書いた英語を、DeepLに日本語訳してもらい、それがきれいな日本語になるか確かめます。
加えて、その日本語をコピーし、DeepLに今度は英訳してもらいます。多くの場合、より英語らしい英語の表現になって帰ってきます。
こうする事で英語の勉強にも役立つのではないかと思い、答え合わせをやる感覚で使っています。
<まとめ>
DeepLは非常に精度が高く、かつ、使いやすさ・速さも追及された、優れた翻訳サービスです。
特に他言語でメールや文章を書く、発表するなどアウトプットの必要性がある人には絶対にお勧めです!
DeepL👇
インストールも無料です。 https://www.deepl.com/home
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