目次
日本へ帰国するという決断した理由
ヨーロッパでコロナウイルスが流行した4月から、ずっと日本に一時帰国しようかどうか悩んでいました。
悩ましかったのは以下のような要因があったからです。
マイナスな要因
- 日本に一時帰国している間に、状況が悪化すれば、在留許可の取り消しや最悪職を失くことになる可能性がある
- 日本にウイルスを持ち帰り、家族にうつしてしまう可能性がある
- 日本でもオーストリアでも隔離が必要で生活が制限される
- 旅費・日本でのマンスリーマンションなどの費用
- 研究が再開になった時に日本にいると出遅れるかもしれないという不安
プラスな要因
- 家族(0歳の娘を含む)と一緒に過ごせる、助けることができる
- オーストリアの仕事は完全テレワークであり、日本にいても勤務可能
結局、オーストリアに帰れなくなるリスクを恐れ、状況をみていました。
5月に入り、オーストリアは世界に先駆け、感染が沈静化し、ロックダウンも段階的に解除の方針になりました。5月末には街の状態は前とほぼ変わらなくなり、ただ、一方大学での活動は9月まで戻らないだろうという状況になりました。
そこで、これ以上は入国制限は悪くならず、徐々に良くなるだろうと見通しが立ったため、家族のため一時帰国をすることにしました。
日本への帰路~関西国際空港でPCR~
日本に帰るとはいえ、いつも通りにはいきません。
オーストリア航空は全便運休、ANAはウイーンから羽田空港への直行便を運休しているため、ルートを考える必要があります。
ここで、注意が必要だったのは、日本に帰国したら、国内線へ乗り換えを行う前に14日間の隔離の必要がある事です!
私は、当初、羽田空港に到着し、そのまま伊丹空港まで乗り継ぎ、妻の実家に帰宅することを想定していましたが、
それは不可能です!
羽田空港から公共交通機関を使わずに移動し14日間待機する必要があります。
日本に入国した時点から、公共交通機関(国内線含む)の使用が不可能。
よって、ANAの便をキャンセルし、
KLMのウイーン→アムステルダム→関西国際空港の便を予約しなおしました。
ウイーン空港はシャッター街となり、異常な閑散具合でした。
国際線に乗り込むと、飛行機での機内サービスは最小限に抑えられていました。
食事は一度のみ提供され、アルコールの提供はなく、CAさんも回ってきません。
最初に配給された、機内飲食セットを少しずつ食べていきます(笑)
フライト中、14時間マスクをつけっぱなしなのがきつかったです。。

帰国した空港にて
私は、関西国際空港に到着し、日本に入国する事になりました。
まず、飛行機が到着しても、飛行機から自由に下りれません。
完全防護の検疫官が数人乗り込み、銃のように構えたサーモグラフィーを当て、乗客の体温を確認します。
その後、外国人→自宅以外の施設に滞在予定の日本人→自宅に帰る日本人 の順で降ろされます。手続きの時間が長くかかる順だそうです。
帰国者も含め、入国者全員にPCR検査が施行されます(ごく一部のコロナウイルスが流行していない国からの入国者は除外されていますが)。
PCR検査まで1,2時間ほど待ち時間がありました。
スペースを空けてパイプ椅子が置かれており、座って待ちました。
病院勤務時代にはスワブでの検査はよくやっていましたが、見たことないぐらいぐりぐり押されました。
3回、えずきました。。
それはさておき、1,2時間ほどで入国できたので、まあ御の字でしょう。

2週間の自宅隔離
レンタカーを自分で手配し、妻の実家に向かいました。
PCR検査の結果がでるまでは、検疫が指定する施設もしくは自宅に滞在する必要があります。
PCR検査の結果がでるまでは、検疫が指定する施設もしくは自宅に滞在!
自分で予約したホテルやマンスリーマンションはだめ。
PCRの結果は翌日電話連絡があり、陰性でした。
私は日本で使用できる電話番号を持っていなかったため妻の番号を登録しており、外出中の妻に連絡が来ましたが、
確認番号を伝えることで、妻が結果を聞くことができました。
PCR陰性が確認されれば、ホテルやマンスリーマンションへの滞在が可能です。
ただし、PCR陰性確認後も14日間は公共交通機関は使用できません。
外出は控えるように言われていますが、禁止されてはいません。
食べ物を自分で買いに行ったり、最低限の外出は許容されています。
14日間は毎日電話があり、自分と家族に発熱や症状が出現していないかを確認されます。
自動音声による質問に対して「はい」か「いいえ」を答える形でした。
PCR陰性確認後も14日間は公共交通機関は使用できない
オーストリアにいつ戻れるか??
無事に、家族と一緒に暮らすことができましたが、
今度はオーストリアにいつ戻れるかが悩ましいです。
在留許可やビザDがあれば、オーストリアに入国できますが、どちらももっていない私の家族は入国制限の対象になります。
ちなみに、在日オーストリア大使館は現在、新規のビザの発行業務を停止しています。
オーストリアへの入国制限については、在日オーストリア大使館のホームページに詳細は載っています。
オーストリア国内はほぼ正常運転になり、様々な産業の衰退を防ぐためにも、入国規制もそろそろ解除されていくと踏んでいました。
実際、6月15日から、ヨーロッパの31か国からのオーストリアへの入国は制限なく可能になり、
すこし遅れてイタリアからの入国も可能となっています。
もし、両国間で同時の国境の正常化が必要ならば、日本人に対するオーストリアへの入国制限も長く続くかもしれないと不安を感じている最近です。
まとめ
コロナ禍の今
海外からの帰国者は、帰国後国内線に乗り換えができない。
PCR検査がでるまでは自宅もしくは検疫が指定する施設に滞在する
PCR陰性が確認されても14日間は国内線を含む公共交通機関の利用はできない。
以下は今回の一時帰国の際に参考にしたサイトです。
羽田空港による新型コロナウイルス感染症に関する注意喚起について(日本の対応はどこの空港に帰国しても一緒です)
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オーストリアで単身赴任中で家族は5月に合流予定でした。
コロナウイルスの影響で家族がオーストリアに来れる見通しが立たず、家族のためにも一時帰国する事にしました。
隔離などの生活の制限やオーストリアに戻れるかどうかなど、悩みがあったので、同じ悩みを抱えている人がいるかもしれないと考え、今回の帰国についてまとめます。